ピックアップ記事
不登校中の生活
不登校の6年間を振り返って感じたことを綴った実話エッセイ

私が学校へ行かなくなったのは中学1年生の秋頃でした。
この記事では、私が不登校になった13歳から、大学受験を決める18歳までのリアルな生活について書いています。

不登校と言ってもその実態は個人で違っていて、全く登校しない、週に2.3日は登校する、学校行事は頑張って行く、など様々です。私はほとんど登校せず、学校行事には1度も参加したことがありませんでした。修学旅行も卒業式も全欠席でした。成績はオール1ではなく、”オール斜線!”(笑)

中学生の頃の生活

中学1年生秋~中学3年の初め

不登校になって1年くらいは、夜遅く寝て、毎日お昼近くに起きるという不登校が陥りがちな不規則な生活を送っていました。昼間は1日中ゲームをしたり、パソコンをしたりで勉強は気が向いた時だけ塾の宿題をしていました。幸い中2の終わりころまでは塾に通っていたので国語、数学、英語の3教科だけは学校の内容についていけていたと思います。学校は月に数日保健室に登校したり、不定期で市内の適応指導教室(教育支援センター)に通っていました。

放課後や休日は友人に会って、外界との関りを断たないようにしていました。ですが、この頃の私は、それまで無理に学校へ通っていた反動で、精神的にかなり不安定になっており精神科に通院もしていました。

中学3年から中学卒業まで

中学3年の夏から半年間、母親が病気で入院生活になり、家の掃除や洗濯、料理などの家事全般、わんこの世話、認知症の祖母の介護などしなければならないことが多くなりました。もともと学校へ戻る気はありませんでしたが、認知症の祖母を家に一人残すわけにもいかず、ますます学校から足が遠のきました。

志望校を決める時期になっても行きたい高校が特になかったので、1番金銭的負担のなさそうな市立の定時制高校を受験することにしました。もう学校教育に適応できる自信がなかったので入学しても軽い気持ちで辞めれそうな(失礼を承知の上)定時制学校を選びました。この頃は塾にも通っていなかったので、学校から配布されているワークやプリントを気が向いた時にやって過ごしました。

母が入院してしまった影響は大きく、洗濯、掃除、夕ご飯づくり、祖母の昼食づくり、買い物、などそれまで母に頼りきっていたことをやる必要があり、この期間に生きていく力をけっこう身に付けられたと思います。

中学校の卒業式は参加せず、同級生が全員帰宅した後に校長室で卒業証書を受け取りました。最後にもらった通知表はオール斜線、先生が渡す時気まずそうだったことを忘れません。(笑)

高校入学後の生活

高校はまず定時制に入学しました。初めは「心機一転高校生活頑張ろう!」なんて思ったりもしたけれど、結局また学校に行かなくなり、1年で退学し通信制高校に転入学しました。通信制高校でも留年を繰り返して、実は私は高校1年生を3回も経験しています。

では学校に行かず何をしていたかというと、アルバイトです。16歳からコンビニで主婦に混じって朝からアルバイトをしていました。学校に行かずに親に心配ばかりかけていたから、中学卒業してからは必要なお金は自分で稼ごうと決めて、月10万円程度ですが稼いでいました。…なんて親孝行っぽいこと言っていますが、実際は自由なお金を手にして友達と遊んでばかりで、朝帰りになる事も多々ありました。それでも、アルバイトは毎日遅刻も欠席もせず続けました。社会に出るって責任が伴うんだなと、16歳ながらに感じていたのか、苦手な早起きも頑張っていました。アルバイトは、不登校の時にやっていて良かったことランキングでは1位にあがります。接客業を通して、一生の武器「愛嬌」を身に付けました。(笑)

不登校当時の生活を振り返って思うこと

不登校になってから10年以上経った今、当時の生活を振り返ると、堕落した生活をしていたな~と思う部分がある一方、当時の自分としては精一杯だったんだろうなと感じるところが大きいです。

母の入院は、不安から精神的に辛くなることもありましたが、自立するための大きなきっかけになりました。命が関わることだったのですが、語弊を恐れずに言えば、母へ甘えきっていた私へのプレゼントだったと思います。(母が今元気でいてくれるから言えることですが。)

そんな当時の自分に、何かアドバイスをするとしたら、「運動しなさい」と伝えます。
私は20代後半になってやっと体力づくりを始めましたが、10代という貴重な、心も体も若い時期に、筋肉をつけたり、心肺機能を高めて体力をつけていたらもっともっと可能性が広がっていただろうなと、思うからです。これは多くの不登校経験者が言っていることでもあります。

とは言えもちろん、過去には戻れませんし、自分の今後の人生においては今日が1番若いので、今この瞬間からできることをしていけば良いのです♪

 

 

 

ピックアップ記事

Xでフォローしよう

おすすめの記事