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不登校についての考え
学校に行かずにただぼーっと空を見上げる

ブログへお越しいただきありがとうございます。
当ブログでは、様々なジャンルにおける体験談をまとめており、中には私自身の体験談も含まれています。

数あるカテゴリーの中で、私が強く関心を寄せているのが「不登校体験談」です。

私は中学1年生の時に不登校になり、その後大学生になるまでの約6年間、
学校教育から離れた生活を送りました。
19歳の年に高卒認定試験を経て国立大学の教育学部に入学し、
24歳の春に無事卒業、小学校教諭免許を取得しています。
現在は子どもの発達支援に携わっています。

私が不登校になってから10年以上経過しましたが、この間に学校教育を離れたゆえの悩み・壁に衝突することもありました。それでも、私は13歳の時に「学校へ行かない」という選択をしたことをまったく後悔していません。

身をもって不登校から大学進学という前例を1つ提示することができたこと、
学校からはみ出してしまう子どもたちの強い味方でいられること、
あのまま学校へ通い続けていたら気付くことのできなかったであろう教育の価値を知れたこと、
何より、自分で不登校を選択し、家族や友人に支えられながら自分の道を切り拓いてきたこと

全ての経験が今の私をつくっています。

 

文部科学省の調査によると、令和5年度の日本の小中学生の不登校数は346,482人となりました。この人数は、児童生徒数全体に占める割合としては少数であるかもしれませんが、平成24年(2012)以降、毎年過去最多を更新し続けており、今後も増えていくだろうと考えられます。

10年ほど前、私もその1人でした。中学1年生の時に不登校になり、もう自分の将来に希望はないと思い込み、自暴自棄になりました。当時からインターネットは普及していましたが、不登校に関する前向きな情報をなかなか得ることができず不安な日々を過ごしました。
2025年現在、インターネットはさらに広く普及し、誰もが簡単に多くの情報に触れ、発信することができる時代になりました。その影響もあり、10年前と比べて不登校に対する理解が広まり、「不登校でも大丈夫」というようなポジティブな声が多く聞かれるようになりました。

一方で、不登校でも本当に大丈夫なのか、具体的な根拠と共に情報発信がされることの少なさに不安を感じています。また不登校の子どもが大幅に増えた今でも、不登校経験者のその後の人生について長期的に見た情報がなかなかありません。そして何より、不登校当事者の声が埋もれてしまっているように感じています。

このような状況の中、不登校経験者である私が、どのように社会的自立を実現したのか、
その具体的な方法や、障壁となった出来事など、不登校になってから10年以上経過した現在の状況を含めて、ブログを通してお伝えできればと考えるようになりました。

大前提として、パラレルワールドが存在するわけでないので、
これが要因で不登校を脱却できた!
というような厳密な議論はできませんし、
そもそも不登校を脱却する必要があるのかにも議論の余地があります。

現在に至るまでの私の選択をどう捉えるか、どこに価値を見出すか、
ブログに足を運んでいただいたみなさん1人1人に考えていただければ嬉しいです。
私のストーリーは参考程度に、個人に合った選択をするための材料の1つとして情報を提供できればと考えています。

不登校経験者としての私の人生は現在進行中です。このブログが、不登校当事者、経験者、関係者の皆様誰か1人にでも届いてくれたら嬉しく思います。どうかネット上に書かれている偏りのあるネガティブな情報に惑わされず、根拠のある希望を持って生きて欲しい。これからの学校教育の舵取りには不登校当事者、経験者の声が必要だと思っています。

お気軽にコメントなどお寄せください!よろしくお願いします。

 

 

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