
子育てをしながら大学や大学院に通う――それは一見するととてもハードルの高い選択に思えるかもしれません。しかし近年、キャリアアップや人生の新たな目標を求めて、育児と学業の両立に挑戦する人が増えています。特に社会人になってから再び学び直しを選ぶ「学生ママ・学生パパ」の姿は決して珍しいものではありません。
育児と学業、両立は本当に可能なのか
「子どもがいるから無理」と考える人は少なくありません。たしかに、子育ては時間も体力も多くを必要とします。授乳や送迎、体調不良への対応など、日々の生活は予測できないことばかりです。しかし実際には、そうした制約の中で学び続けている学生ママ・学生パパがたくさんいます。彼らが口をそろえて言うのは、「完璧を目指さないこと」と「周囲の助けを得ること」の重要性です。
毎日すべての授業に出席するのが難しいときもありますが、オンライン授業や録画配信を活用すれば、自宅で子どもを見ながら学習を進めることができます。また、大学によっては子育て学生向けの支援制度が整っているところも多く、託児サービスや学習支援プログラムなどが利用できる場合もあります。
両立のカギは「時間の使い方」と「環境作り」
両立を成功させる人たちが実践している共通点のひとつが、徹底した時間管理です。授業・課題・家事・育児のすべてを「一日の流れ」としてスケジュール化し、無理のないペースをつくることが欠かせません。また、パートナーや家族と役割分担を明確にしておくことで、突発的なトラブルにも対応しやすくなります。
さらに、勉強する環境を整えることも大切です。自宅で集中しづらい場合は、図書館やカフェを活用したり、子どもが寝た後の夜時間を「自分の勉強時間」として確保する工夫も役立ちます。無理に長時間勉強するよりも、「毎日少しずつ積み重ねる」ほうが継続しやすいと感じる人は多いようです。
学び直しは子どもにも良い影響を与える
もうひとつ注目したいのは、「親が学ぶ姿を見せること」が子どもに与えるポジティブな影響です。「大人になっても学び続けられる」「努力には意味がある」という姿を身近に感じられることは、子どもの成長にもつながります。親の挑戦が家族全体の価値観を豊かにすることもあるのです。
「やってよかった」と言える未来のために
子育てと学業の両立は、決して簡単な道ではありません。しかし、多くの学生ママ・学生パパが語るのは、「大変だったけれど、自分の人生が変わった」という実感です。学位を取得することだけがゴールではなく、学ぶ過程で得られる知識・経験・自信こそが、今後の人生を支える大きな財産になります。
家庭もキャリアも自分らしく大切にしたい――そんな思いを持つ人にとって、子育てと大学生活の両立は、たとえ険しくても決して不可能ではありません。挑戦を選ぶ一歩が、きっとあなたと家族の未来を豊かにしてくれるはずです。
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