
もくじ
- 1 「混合状態」は、躁“でも”うつ“でもある”最もつらい時間
- 2 典型的な症状とその特徴
- 3 混合状態が起きる背景
- 4 自分を守るためにできること
- 4.1 関連する体験談・記事紹介
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「混合状態」は、躁“でも”うつ“でもある”最もつらい時間
双極性障害の中でも、当事者がよく「つらい」と口をそろえるのが「混合状態」です。これは、躁状態の高揚と、うつ状態の絶望が同時に、あるいは短い期間で入れ替わりながら現れる状態のことです。
「気分が沈んでいるのに、頭は妙に冴えて落ち着かない」「死にたいほどつらいのに、体は動いてしまう」──そんな矛盾した感覚が、混合状態の特徴です。周囲からは理解されにくく、本人も「自分がどうなっているのかわからない」と混乱することが少なくありません。
典型的な症状とその特徴
混合状態には、次のような症状が同時または交互に現れます:
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気分は落ち込んでいるのに、思考が止まらず考えが暴走する
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無気力なのに、イライラして衝動的な行動をしてしまう
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自分を責める思考が止まらず、同時に過活動になる
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強い焦燥感や不安感が続き、休んでも心が落ち着かない
特に注意が必要なのは、「自殺衝動が強く出やすい」という点です。躁状態のようなエネルギーを持ちながら、うつ状態の絶望感を抱えるため、衝動的な行動につながりやすくなります。
混合状態が起きる背景
混合状態の原因は一つではありませんが、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。
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睡眠リズムの乱れや過労など、生活リズムの崩れ
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ストレスや大きな環境変化による心理的な負荷
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薬の変更や服薬中断による気分の不安定化
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気分の波が急激に入れ替わる体質的な要素
こうした要因が絡み合うことで、気分のバランスが保てなくなり、躁とうつの症状が同時に現れてしまうのです。
自分を守るためにできること
混合状態は、自力でコントロールするのが非常に難しい状態です。まず大切なのは、「今、自分が混合状態にあるのかもしれない」と早めに気づくこと。そして、我慢せずに精神科医や支援者に相談することです。
また、生活の中でできる工夫としては以下のようなものがあります:
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睡眠と食事のリズムをなるべく崩さない
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衝動的な決断を避け、時間を置いて考える習慣をつける
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自分の気分の変化を日記などに記録しておく
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信頼できる人に、状態が悪化したときのサインを共有しておく
混合状態は長引くこともありますが、適切な治療とサポートがあれば、少しずつ落ち着いていくことが多いです。重要なのは、「これは一時的な状態であり、自分の本質ではない」と理解し、焦らずに付き合っていくことです。
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