
双極性障害の入院とは?知っておきたい基本と実情
双極性障害の治療の一環として、「入院」が必要になるケースは少なくありません。特に、躁状態やうつ状態が深刻で日常生活が立ち行かなくなったり、自傷や他害の恐れがある場合、医師が入院をすすめることがあります。入院は決して「特別なこと」ではなく、症状を安全な環境で整えるための大切な選択肢のひとつです。
入院が必要になるケース
双極性障害では、気分の波が激しくなる時期に、衝動的な行動をとってしまったり、強い絶望感に襲われたりすることがあります。例えば次のような状況では、入院が検討されることが多いです。
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自殺念慮や自傷行為の危険がある
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躁状態で判断力が低下し、危険な行動が増えている
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家族や周囲だけでは安全を保つのが難しい
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投薬や休養などを安定して行うために環境を整える必要がある
入院は一時的な「避難所」のような役割を果たし、心と体の安全を守るための場所です。
入院期間と治療内容
入院期間は人によって大きく異なりますが、初回のエピソードでは数週間〜数ヶ月程度が目安となることが多いです。入院中は以下のような治療が行われます:
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気分安定薬や抗精神病薬などの薬物療法
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定期的な診察やカウンセリング
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睡眠や生活リズムの調整
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グループワークや作業療法などの心理社会的支援
安全な環境で治療を継続することで、再び自宅での生活に戻る準備が整えられます。
入院は「負け」ではない
「入院=重症」と感じてしまう人もいますが、それは誤解です。双極性障害は波がある病気であり、波が大きくなったときに入院して整えることは、自分を大切にする行動です。入院によって病気の理解が深まり、再発予防や自己管理につながるケースも多くあります。
実際の入院体験談を読んでみよう
ここからは、双極性障害Ⅰ型・Ⅱ型の方が実際に経験した入院体験談ブログを紹介します。リアルな声を通して、入院生活のイメージや心の変化を知ることができるはずです。
👉 双極性障害治療立て直し入院日記:0日目(ありす) 記事を読む
👉 激しい躁とうつをくり返す双極性障害I型。失ったものも多いけど(体験談) 記事を読む
👉 双極性障害〜私の入院体験記(成年者向けコラム) 記事を読む
👉 病気体験レポート:双極性障害(複数の投稿・Ⅱ型の報告あり) 記事を読む
👉 体験談から双極性障害(双極症)を学ぶ(複数の入院経験談と回復の記録) 記事を読む
入院は、恐れるべきものではなく、よりよい回復へのステップです。実際に経験した人たちの言葉を読むことで、「自分だけじゃない」と感じられたり、治療への前向きな気持ちが少しずつ生まれてくるかもしれません。