公認心理師・認定心理士どちらも取得するための単位の取り方|放送大学

こんにちは。私は放送大学で公認心理師と認定心理士の取得を目指しています。厳密に言えば、公認心理師の資格は学部段階だけでは取得できませんので、放送大学では大学院進学や実務経験のために必要な単位の取得を目指します。

ですが、ご存じの方も多いかと思いますが、放送大学で公認心理師を目指すために必要な心理実習を受けるための試験は、倍率が非常に高く、万が一実習に行けなければ何も得ずに卒業することになってしまいます。そこで、公認心理師と認定心理士の2つの資格を取得するための単位は重なっているものが多いので、保険として認定心理士の申請に必要な単位を取得しておきたいと思っています。

今日はこれから単位を取得していく自分のためにも、効率よく単位を取得していくロードマップ的な記事を書きたいと思います。

公認心理師を目指すための必要単位|放送大学

公認心理師法では、「大学における必要な科目」が定められています。放送大学では対応科目として以下の授業が開講されています。全部で52単位となっており、心理演習や心理実習は千葉の放送大学本部および首都圏で行われる面接授業です。地方在住の私は交通費に苦しみそうだ…(笑)放送大学で公認心理師を目指すための必要単位公認心理師 | 放送大学

認定心理士の必要単位|放送大学

認定心理士は、「公益社団法人日本心理学会」が心理学に関する標準的な基礎知識と基礎技術を正規の課程において修得していることを認定する資格です。認定心理士を目指す(認定してもらう)ために必要な単位は36単位。放送大学での対応科目は以下の通り。公認心理師と違って、基礎科目と選択科目に分かれていたり、領域が細かく設定されています。

放送大学で認定心理士を目指すために必要な単位認定心理士 | 放送大学

効率良く単位習得するための科目選択

認定心理士の単位表を使用して、公認心理師と認定心理士で重なっている科目にマーカーを引いてみました。なるほど、公認心理師を指針に単位を修得すれば、おのずと認定心理士の36単位も修得できそうです。でもかなり複雑なのでいくつか注意が必要です。

注意①認定心理士c領域:心理学実験について

公認心理師は「心理学実験」の対応科目を2単位履修すればクリアできますが、認定心理士は4単位となっています。それに加え、認定心理士は基本主題の科目を3単位以上習得しなければなりません。

つまり、「心理学実験」においては、認定心理士を指針に単位習得すれば、公認心理師の科目をカバーできるということですね。

4単位をカバーするには、心理学実験(基礎)の2単位、心理学実験1,2,3(各1単位)のいずれか2つを受講すれば効率が良さそうです。

注意②認定心理士:同じ科目が複数の領域に存在

今一度上の写真の表をご覧ください。

a領域にある「教育・学校心理学(’20)」「発達心理学概論(’17)」の2科目はf領域にも存在します。このうち「発達心理学概論(’17)」については、a領域では副次主題として1単位の扱い、f領域では基本主題として2単位の扱いです。

・同様に、臨床心理学概論(’20)も2つの領域に存在します。

注意③公認心理師を目指すにはさらに履修が必要

公認心理師に必要な単位は、上記の表のマーカー部分に加え、「公認心理師の職責」「人体の構造と機能及び疾病」「関係行政論」「心理演習」「心理実習」があります。※放送大学の授業名ではなく、公認心理師法での科目名を書いています。放送大学での対応科目はこのページ1番上の画像を確認してください。

 

注意点が3つも…!なんてややこしい。

ひとまずどの単位を修得すべきか

大学の授業シラバスには「この科目を受講するためには、科目Aを履修していること」のように受講条件が書かれていることがあります。例えば、公認心理師に必須な「心理演習」「心理実習」を受講するためには指定された7科目を習得していなければなりません。

なので私はひとまず、↑この7科目を習得しようと思います。

 

また、心理学実験は受講希望者が定員を上回ると抽選となってしまうので、早くから受講しておきたいところですが、心理学実験(基礎)のシラバスには、受講条件として次のように書かれていることが多いです。

【受講前の準備学習等】

この授業の受講には、心理学の基礎的知識が必要です。放送大学または他大学において心理学の講義(概論、研究法、統計学など)を受講し、4単位程度を修得済みであることが望ましいです。事前に上記の講義を受講することが困難な場合には、放送大学のインターネット配信で「心理学概論('24)」、「心理学研究法('20)」、「心理学統計法('21)」を視聴してください。

基本的な知識、用語がわからないと躓きが増えてしまいますからね。

まとめ

・公認心理師と認定心理士を目指すためには、公認心理師を指針に単位習得をすると良いが、心理学実験については認定心理士の方が必要単位数が多いため注意が必要です。

・心理演習や心理実習、心理学実験を受講するためには前提条件や抽選があるため計画的に履修しましょう。

 

※この記事の情報は2025年11月現在の情報です。最新の情報は放送大学公式ページをご確認ください。↓

公認心理師|放送大学

認定心理士|放送大学

 

 

 

 

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