
放送大学への入学を検討している、もしくは在学中の方の中で
「放送大学の偏差値はどれくらいなのだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
しかし、放送大学には一般的な大学のような偏差値が存在しません。
この記事では、放送大学に偏差値がない理由を解説するとともに、実際の講義レベルや卒業の難易度、どのような人に向いている大学なのかを詳しく紹介します。偏差値だけではわからない放送大学の実態を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
放送大学に偏差値がない理由
放送大学に偏差値がない最大の理由は、一般的な大学入試のような選抜試験がないためです。
多くの大学では、受験生の学力を比較して合否を決めるため、合格者の学力水準から偏差値が算出されます。しかし放送大学は、教養学部の全科履修生であれば18歳以上で大学入学資格を満たしていれば原則として誰でも入学できます。学力試験による競争がないため、偏差値を算出することができません。
ですが、「偏差値がない=簡単な大学」というわけではありません。偏差値はあくまで入学時の競争率を示すものであり、入学後の学習内容や卒業難易度を表すものではないからです。
放送大学を評価する際は、偏差値ではなく授業内容や卒業までの学習負荷を見ることが重要です。
実際の講義レベルは決して低くない
放送大学の授業は大学教育として設計されており、内容も決して易しいものではありません。
科目によって難易度は異なりますが、心理学、経済学、法律学、情報学、統計学などの分野では、一般的な大学と同等レベルの専門知識を学びます。特に統計学やデータ分析関連の科目では、数式や専門用語が多く登場し、独学が苦手な人には難しく感じられることもあります。
また、講義を担当しているのは全国の有名大学教授や研究者です。内容は入門レベルから始まるものの、学問としての本質を理解できるよう構成されており、単なる資格取得講座とは大きく異なります。
「通信制だから簡単」「動画を見るだけ」というイメージを持たれることがありますが、実際には教科書を読み込みながら学習を進める必要があり、大学レベルの学びが求められます。
放送大学の本当の難しさは「継続力」にある
放送大学の難しさは、入学試験ではなく学習を継続することにあります。
一般的な大学では決められた時間に講義へ出席しますが、放送大学は基本的に自分で学習計画を立てなければなりません。仕事や家事と両立しながら学ぶ社会人も多いため、時間管理能力が求められます。
授業を視聴するだけでなく、通信指導や単位認定試験への準備も必要です。学習ペースが崩れると単位取得が難しくなるため、自主的に勉強を続けられるかどうかが重要になります。
実際には「入学はしやすいが卒業まで継続するのは簡単ではない」という声も少なくありません。偏差値では測れない努力が求められる大学だといえるでしょう。
偏差値よりも注目したい放送大学の価値
放送大学を検討する際は、偏差値よりも学習環境や学びの質に注目することが大切です。
放送大学には10代の学生だけでなく、社会人、定年後のシニア、専門職など幅広い年齢層の学生が在籍しています。純粋な教養として学ぶ人もいれば、キャリアアップや資格取得を目的に学ぶ人もいます。
また、学費が比較的安く、全国どこからでも学べることも大きな魅力です。大学卒業資格(学士)の取得を目指せるため、学歴の再構築や学び直しの手段としても注目されています。
偏差値は大学の価値を示す一つの指標にすぎません。放送大学の場合は、「どのような学びができるのか」「自分の目的に合っているか」という視点のほうが重要です。
放送大学はどんな人に向いている?
放送大学は、自分のペースで学びたい人に適した大学です。
仕事を続けながら学士取得を目指したい社会人、資格試験の基礎知識を身につけたい人、興味のある分野を体系的に学びたい人に向いています。
一方で、毎日の学習管理を他人に任せたい人や、強制力がないと勉強が続かない人は苦労する可能性があります。自由度が高い反面、自己管理が必要だからです。
偏差値がないことを不安に感じる必要はありません。大切なのは、自分の目的に対して放送大学が適した学習環境かどうかを見極めることです。
まとめ
放送大学に偏差値がないのは、入学試験による選抜を行っていないためです。しかし、それは大学としてのレベルが低いことを意味するわけではありません。
実際の講義は大学水準で行われており、専門的な知識を学べる科目も数多く用意されています。また、卒業には継続的な学習が必要であり、自己管理能力も求められます。
放送大学を評価する際は、偏差値ではなく「どのような学びが得られるのか」という視点で考えることが重要です。学び直しやキャリアアップを検討している方は、ぜひ自分の目的に合うかどうかを確認してみてください。













