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躁状態が恋しいと感じる理由 ― 双極性障害と向き合うもどかしさ

双極性障害と付き合っていると、うつの時間がどうしても長くて、気持ちも体も重たくなりがちです。そんな中でたまに訪れる躁状態って、やっぱり特別なんですよね。

頭が軽くなって、物事にすっと集中できる。普段はなかなか進まない勉強や仕事が、不思議とスムーズに片付いていく。考えも次々と浮かんで、「これもやってみよう」と前向きになれる。体も少し軽く感じられて、外に出るのもそこまで苦じゃなくなる。そんな感覚を知ってしまうと、うつの時に「あのときの自分にもう一度なれたら」と思ってしまうんです。

でも一方で、それが病気の症状のひとつだということも分かっています。高揚感の中にいる時は気づけなくても、後から振り返ると無理をしていたり、生活が崩れていたりする。だから「理想の自分」として躁状態を求めるのは違うんだ、と頭では理解しているんです。

それでも、うつで沈んでいるときにはやっぱり思い出してしまうんですよね。消そうとしてもふとよみがえる曲みたいに、あの感覚が頭の中に流れてきて、どうしても恋しくなる。理屈では割り切れない、なんとも言えない気持ちがそこにあります。

きっと同じように感じている人は多いんじゃないでしょうか。躁状態のときの軽やかさや元気さに惹かれながら、それを症状だと分かっているから素直に喜べない。その葛藤こそが、この病気の難しさのひとつだと私は思います。

私もまだ、この気持ちをどう受け止めたらいいのか答えは見つけられていません。でも、こうして言葉にすることで少し気持ちが整理できるし、「分かるよ」と共感してもらえるだけで救われるような気がしています。

この気持ちにすごく近いことを書いているブログを見つけました。同じように悩んでいる方の言葉を読むと、「自分だけじゃないんだ」と思えて心が軽くなります。もしよければ、ぜひ読んでみてください。

👉《双極性障害》躁が恋しい: 記事を読む


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