
もくじ
ヒカル×進撃のノア「オープンマリッジ宣言」――何が起き、何が問われているのか
人気YouTuberのヒカルさんと、元キャバ嬢でインフルエンサーの進撃のノアさんが公開した「オープンマリッジ宣言」の動画は、大きな賛否を巻き起こしました。動画では「お互いに配偶者以外との恋愛や性交渉を認め合う」という関係の選択を公表し、短期間で大きな注目を集めています。
時系列の要点(簡潔に)
- 結婚(交際0日婚)→ 注目を集めていた背景。
- オープンマリッジ宣言動画の公開(夫婦で説明)。
- 動画内での「7時間にわたる話し合い」など合意プロセスの言及。
- 動画内での「過去の浮気行為(15人同時LINEの暴露)」が話題化。
- 公開直後から登録者数の大幅減少や賛否両論の拡大。
- 関係者や知人(ソンさん=ソンD)による問い詰め系の動画も投稿され、議論がさらに加速。
論点1:合意の「質」——本当に自発的だったのか?
報道ではノアさんが「めっちゃ話したもんな。マジ7時間ぐらい」と振り返っており、長時間のやり取りを経て合意に至ったと説明されています。だが外部からは「7時間の説得の果てに同意したのではないか」「選択の余地が本当に残っていたのか」との疑念が強く、合意の”質”がまず最大の争点になっています。合意が形式的・追随的だった場合、倫理的問題やパワー・バランスの偏りが浮上します。
論点2:言説としての「オープンマリッジ」——概念と現実
オープンマリッジ自体は欧米など一部で理解される結婚形態だが、日本社会ではまだ極めて稀であり、文化的・感情的摩擦が生じやすいです。理論上は「合意」「ルール化」「感情ケア」が前提ですが、公開の場で短時間に宣言されると「ルールの整備不足」「相互の心理的安全性の欠如」が批判されやすい。今回の事例では、動画の中でヒカルさん側の過去行動(複数女性へ同文LINE等)が明らかになったことから、制度化が“現実逃避”や“被害の正当化”につながるのではないかとの懸念が強まりました。
論点3:発信者責任と公共性
二人は大きな影響力を持つ発信者であり、個人的な選択を公表した時点で公共的反響は避けられません。実際に動画公開後、ヒカルさんのチャンネル登録者は大幅に減少し、炎上は収まる気配がありません。発信者は個人の価値観を発信する自由がある一方、フォロワーや若年層に与える影響を含めた責任論が問われます。
論点4:ジェンダー・パワー構造と精神的安全
第三者の分析では、「自由」を掲げる一方で、実務的に不均衡が生まれやすいことが指摘されます。特に収入・社会的地位・発言力で差がある場合、弱い側が心理的に不利な立場に置かれる可能性が高い。今回のケースでは、ノアさんが“笑顔”で応じながらも内心で複雑な感情を抱いているのではないかと見る向きが多く、その点がファンの同情を集めました。
「ソンさん(ソンD)の動画」で示された視点
ご指摘のとおり、ソンさん(ソンD)は進撃のノアさんに対して直接問いただす形式のコンテンツを投稿しており、ノアさんの説明や合意過程の不整合を追及する様子が拡散されています。ソンさんの動画はノアさんサイドに近い立場で“問い詰め”を行い、視聴者にとっては「当事者に肉薄する生のやり取り」として受け止められました。こうした問いかけは、合意の透明性や当事者の感情の説明責任を問う意味で一定の役割を果たしていますが、同時に“追及”が二次被害や過度な詰問にならないよう配慮する必要もあります。
芸能人・業界人の反応(抜粋)
- ラファエル: ラファエルは、なぜこのタイミングでヒカルが「浮気OK」宣言をしたのかについて言及。そこで「俺、当てにいっていい?たぶん、雑誌社から連絡が来たと思う」と私見を展開した。
- 粗品(霜降り明星): ヒカルの方針を批判的に語り、人気企画「1人賛否」で言及。「こういうことなんのも、2人がそれで認めてるから、外野がやいやい言うことじゃないんじゃないかな」としつつ「ただぁ!」と切り返すと「俺、お前と1ミリも関わらん人生で本当に良かったぁ~!」と叫んだ。
- 高須幹也:ヒカルの発表を受けて高須氏は、オープンマリッジについて「男性優位になりがちなんですよね」と切り出した。「本能的に男のほうが太古の頃から同時に複数の女性を愛することができるんですよ。オス同士で戦ってメスの奪い合いをして勝った方がメスをゲットして遺伝子を残すっていう、今は経済力によって争われてるんだけど。石器時代なんかは殴り合いもあったかも分からないし」と動物なども例に挙げながら語っている。
- その他YouTuberやコラムニスト: シバターやコレコレ、恋愛・婚活の専門家など、賛否両論の見解が散見され、業界内でも論争が続いています。
まとめ:何を読み取り、何を問い続けるべきか
今回の騒動は、単なる“センセーショナルな発表”に留まらず、以下のポイントを我々に問いかけています。
- 合意が「形式的」でなく、当事者の心理的安全が担保されているか。
- 有名人の私的選択を公開する際の社会的責任と影響をどう考えるか。
- オープンマリッジなど多様な関係形態を議論する際、合意・平等・安全の三点が満たされているかを検証する必要があること。
最後に:当事者の心情は時間経過や外部からの検証で変化する可能性があります。現時点の報道と公開動画を基に整理したこの記事は、事実関係の更新や新たな発言が出れば追記・修正が必要です。
主な参照:オリコンニュース、J-CAST、COKI、日刊スポーツ、進撃のノア公式YouTube(ソンD関連動画)など。